学んだことをあたまに定着させて
使える知識にするための勉強法の話です。
ビジネスの勉強でも受験勉強でも、
ただがむしゃらに時間をかけるんじゃなくて、
同じ時間でもっと効率よく知識を
習得できたらいいなあと思って、
いろいろ勉強法を探してたんですよ。
そしたら、
学校なんかで当たり前にやってた勉強法って
実はあんまり効率のいい方法ではなかったんだな
ってわかったので、
それをシェアしようと思います。
とってもかんたん。
超効率勉強法は原始時代からあった
まず前提として人間の脳って
何度も何度も触れた情報のことを
「これは大事なんだ」
って、重要度の高い情報だと認識して
記憶に定着させる仕組みになってます。
原始時代から生き残るために進化してきたから、
「生き残るためにはどうしたらいいか?」
と僕らの祖先はずっと考えていた。
そのころはいまと違って、生き残る方法なんて
狩りをするくらいしかない。
だから狩りのことをずっと考え続けます。
何度も何度も反復して、
「どうやったらうまく狩りできるんだろー」
って考えまくるわけです。
するとそれは、
「死なないために重要」
なこととして、
脳に刻み込まれるわけですね。
脳は忘れないようにします。
さらにその考えまくったことを
実践でトライしてみる。
「この距離感、この角度、いけるかもしれない。。!」
(原始人)
みたいにして、テストします。
そうすると予測したことと実際の誤差が
認識できる。(フィードバック)
それをまたくり返すと、
精度が上がっていく。
この一連の流れが
勉強法のキモになるところです。
書かない勉強法
勉強するってなると、
机の上にノートを広げて、
黒板や教科書に書いてあることを
とりあえずまとめていく。
みたいなやり方を、
僕なんかは当たり前にやってたんですよ。
まわりもそうやってた気がするし、
それが勉強のやり方だっていうことに
何の疑いも持たなかった。
きれいなノートが出来上がると
なんだか達成感があるし、
勉強したぞって気になる。
でもこれが落とし穴だった。
ノートをまとめるのって実際は
あんまり考えなくてもできちゃうんですよね。
半分作業になりがち。
あとノートとるのってけっこう時間かかるから、
何度も何度もくり返すのには向かない。
たいてい一回書いておわり。
そして残念なことに気がつく。
「それ、教科書に書いてあるやん」
。。。
書くのは時間がかかる上に、
「反復すること」
に向かない。
短い時間にたくさん反復する方法は、
書くんじゃなくて、読むこと。
音声なら何度も聴くこと。
これだったんですよ。
本なら音読することで
自分の声があたまの中に響いて、
脳に複数の刺激が生まれるから、
より記憶への定着を強化します。
歩きながら読んだ内容を思い出す、
想起学習という方法もある。
喋ることや思い出すことはアウトプットだから、
ただ黙読するだけよりも覚えるんですね。
とにかく脳に与える刺激をふやすのがいいです。
さっきの狩りの話にあった、
どうやったらもっとうまくいくのか?
って思考することとか、
実際に使えるか?
ってテストすることが、
インプットとアウトプットのバランスをとって
脳に定着させるために重要ってことですね。
役者のつもり勉強法
これ、
役者がセリフを覚えるときなんかはたしかに
書いて覚えたりしないよなーって思ったんです。
もし自分が役者だったら?
たとえば3日後に舞台があります。
それまでにセリフを覚えなくちゃいけません。
「よし!台本のセリフをノートに書いて覚えよう!」
とは思わないですよね。
読んで、喋る。読んで、喋る。
台本を見ないでも、喋れるようにする。
それを何度も何度もくり返す。
書いてる時間がもったいない。
「本番でセリフ飛んじゃったらやばい」
「とにかく早く覚えなきゃ」
ってなったら、
自然とそういう選択をすると思います。
追い込まれた自分を想定すると、
限られた時間の中でベストな方法を選べる。
アルバイトとか会社の仕事を覚えるときも、
一刻も早く仕事をおぼえられるように、
インプットして、思考して、アウトプットして、
をくり返すし、
ゲームのルールを覚えたり、
マンガやアニメのキャラクターを覚えるときも、
インプットしたことを友達にしゃべったり、
想起して、無意識にアウトプットしてる。
だからいつの間にかおぼえてるし、
忘れないんですよね。
要は机に向かって勉強しなくても、
歩いてるときでも電車に乗ってるときでも、
人と喋るときも、何かの待ち時間だって、
勉強はできるってことです。
独り言をぶつぶつ言うのは
場所を選ぶかもしれないけど、
頭の中で想起してアウトプットする
っていうことはできますよね。
先生役になる
究極は、人に教えることです。
人に教えるためには
自分がちゃんと理解してないと
説明することができないので、
人に教えるつもりで勉強すると、
自然とインプットの質が高まります。
実際に教えてみることでアウトプットになるし、
自分のあたまの整理にもなります。
だから先生になるのが一番あたまよくなる。
教える相手がいなくても音声を録音したり、
動画を撮ってみるのもいいですね。
役者として、先生役になってみる。
「コピーライティングの3つのNOTについて説明しますね〜」
とか。
自分で喋っている録音を聞いたら、
どこが理解が足りてないかわかるので、
自分専用の最高の復習教材になります。
おまけ
もうひとつおまけで、
音声学習などの際に、
通常よりも速いスピードで聴くこと。
速聴するといいです。
そうすると聴きとるために集中力がいるから、
あたまをフル回転させて聴くようになります。
まずは通常の速度から1.5倍速くらいで
全体を通して聞きます。
一通り聞いたら、
2倍、3倍とスピードを上げていきます。
だんだん聴きとるのが難しくなるけど、
前後の流れから穴埋めして
理解しようとすることで、
密度の濃いインプットとアウトプットになります。
これはなかなかのハードモードです。笑
集中と分散
最後に睡眠と休憩についてです。
インプットした情報は脳の海馬というところに
一時記憶されます。
そして寝ている間に
大脳へ記憶の整理が行われるので、
睡眠をとることもとっても大事。
集中した勉強をしたあとに
なにも考えない時間をつくることも、
(10分くらい何も考えずぼーっとする)
記憶の定着に効果があります。
休憩中にすぐスマホで余計な情報を見ちゃうと
学習効果が薄れます。
目をつぶって何も考えない時間をつくる。
このとき脳は機能を停止させてるんじゃなくて、
デフォルト・モード・ネットワークというのを起動してます。
かっこよくないですか。
デフォルト・モード・ネットワーク。
いや、かっこいいかどうかは置いといて、
つまりぼーっとしているときも、
脳は集中している時とは別のモードで
働いているということです。
集中と分散。
これによって
一時記憶と長期記憶の橋渡しが行われて
忘れないようになるんだっていうことを、
覚えておいてほしいなと思います。
どうですか。
これらの勉強法を使えば、
勉強のハードルが下がるうえに、
隙間時間をつかってどこででも効率的に
学習することができます。
ビジネスの勉強でも学校の勉強でも
なんでも使えると思うので、
ぜひ試してみてください〜。